リーダーシップ育成

リーダーシップ研修内製化のデメリットと効果的なアプローチ

はじめに

リーダーシップ研修を内製化する企業は、独自の文化やビジネスニーズに即したカリキュラムを作成できるというメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットにも直面します。特に、内製化ではリーダーシップスキルを効果的に定着させるための課題が多く、企業が十分な準備とリソースを持っていない場合、研修の成果が限られてしまうことがあります。本記事では、リーダーシップ研修内製化のデメリットと、それを克服するための効果的なアプローチを紹介します。


デメリット1: 講師の専門性と経験不足

問題点:

リーダーシップ研修には、実務的な経験と高いファシリテーションスキルが求められます。しかし、内製化の場合、社内の講師が十分な専門知識やリーダーシップスキルを持っていないことが多く、研修の質が低下するリスクがあります。外部講師が提供するような豊富な経験や業界知識が不足していることもあり、従業員にとって有益な学びが得られない場合があります。

解決策:

  1. 講師トレーニングの実施: 社内講師に対して、リーダーシップ育成に関する研修を受けさせ、専門知識を習得させることが有効です。ファシリテーションスキルや最新のリーダーシップ理論を学ぶことで、講師の能力を向上させます。
  2. ハイブリッド形式の導入: 完全に内製化するのではなく、外部専門家と社内講師の共同研修を行うことで、研修の質を高めることができます。外部講師がリーダーシップ理論を教え、社内講師が自社特有のケーススタディを担当することで、双方の強みを活かすことが可能です。

デメリット2: リーダーシップの多様なスキルの育成が難しい

問題点:

リーダーシップには多様なスキルが求められますが、内製化研修ではその全てを網羅することが難しい場合があります。特に、コミュニケーション能力、意思決定力、チームマネジメントなど、複数の要素をバランスよく教えるためには、幅広い研修内容が必要です。社内のリソースでは、このような多面的なスキル育成に対応できないことが多いです。

解決策:

  1. モジュール形式での研修設計: リーダーシップスキルを個別のモジュールに分け、段階的に研修を進めることで、多様なスキルを効率よく育成できます。例えば、「コミュニケーション」「意思決定」「リーダーとしての責任感」といったテーマごとに分けて、各スキルを深く学べる時間を確保します。
  2. 自己学習ツールの併用: 多様なリーダーシップスキルを学ぶために、オンライン学習ツールや書籍を活用することも効果的です。これにより、社内研修の限られた時間を補い、従業員が自分のペースで幅広いスキルを習得できます。

デメリット3: 研修の成果を測定しにくい

問題点:

リーダーシップのようなソフトスキルは、定量的に測定するのが難しいため、研修の成果を評価しにくいことがデメリットです。研修を終えた直後にスキルの変化を実感できない場合が多く、企業が投資対効果を確認することが困難になります。

解決策:

  1. KPI(主要業績評価指標)の設定: 研修前にリーダーシップスキルに関するKPIを設定し、具体的な目標を立てることで、研修の成果を測定しやすくします。例えば、意思決定のスピード向上や、チームのパフォーマンス改善など、業務に直結する指標を設定します。
  2. フィードバックと360度評価の活用: 研修後に、従業員自身と同僚、上司からの360度評価を実施し、リーダーシップスキルの向上を客観的に評価します。また、定期的にフィードバックを行うことで、研修の成果が業務にどのように反映されているかを確認します。

デメリット4: モチベーションの維持が難しい

問題点:

内製化研修では、従業員が新鮮さを感じにくく、モチベーションが低下することがあります。特にリーダーシップ研修では、外部のエキスパートによる刺激的な講義がないため、従業員が積極的に学習に取り組む姿勢を維持するのが難しくなります。

解決策:

  1. ゲーミフィケーションとインセンティブの導入: 研修にゲーミフィケーションを取り入れ、参加者が楽しみながら学べる仕組みを作ります。例えば、進捗に応じてポイントやバッジを獲得できる仕組みを導入することで、競争心を刺激し、研修への意欲を高めます。また、成果に応じた報奨制度を設けることで、モチベーションの維持に繋げます。
  2. アクティブラーニングの採用: 従業員が受け身で学ぶのではなく、アクティブラーニング形式を採用して、ディスカッションやグループワークを通じて自ら考える研修を設計します。これにより、従業員は研修への主体的な参加が促され、モチベーションが向上します。

まとめ

リーダーシップ研修の内製化には、講師の専門性不足、多様なスキル育成の難しさ、研修の成果測定が難しいこと、従業員のモチベーション低下などのデメリットが存在します。しかし、これらの課題に対して、外部リソースとのハイブリッド形式の採用や、KPI設定による効果測定、ゲーミフィケーションを活用した学習体験の向上など、効果的なアプローチを導入することで、リーダーシップ研修の内製化を成功させることが可能です。

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