評価と改善

内製化研修の効果を測定しにくいデメリットと改善策

はじめに

内製化研修は企業独自のニーズに合わせた柔軟な研修が可能ですが、その効果を測定するのが難しいというデメリットがあります。特に、リーダーシップやソフトスキルのような定量的に評価しにくい要素では、効果測定が困難です。研修の成功をどのように判断し、改善を進めていくかが企業にとって大きな課題となります。本記事では、内製化研修の効果を測定しにくい理由と、その改善策について詳しく解説します。


デメリット1: ソフトスキルの定量評価が難しい

問題点:

内製化研修でよく扱われるリーダーシップ、コミュニケーション、チームワークといったソフトスキルは、直接的に数値で表すのが難しいスキルです。これらのスキルの向上が業務にどの程度の効果をもたらしたのかを判断するための指標が不足していることが多く、研修の成果を正確に把握するのが困難です。

改善策:

  1. KPIを設定し、定性的評価と組み合わせる: ソフトスキルを測定する際には、KPI(主要業績評価指標)を設定し、定量的なデータと定性的なフィードバックを組み合わせます。たとえば、リーダーシップ研修の場合、従業員の意思決定のスピードや、チームパフォーマンスの改善をKPIとして設定し、成果を測定します。さらに、360度フィードバックなどの手法を使って、同僚や上司からの評価を定性的に収集し、全体的な効果を把握します。
  2. ビフォーアフター評価: 研修前後に評価アンケートやパフォーマンステストを実施し、スキルレベルの変化を確認します。従業員自身による自己評価と上司や同僚からの評価を統合することで、スキル向上の度合いを数値化することが可能です。

デメリット2: 研修成果が業績に直結しない

問題点:

内製化研修で得られたスキルや知識が、短期間で業績に反映されない場合、研修の効果を見極めるのが難しくなります。特に、リーダーシップやコミュニケーション能力など、長期的な影響を与えるスキルでは、研修後すぐに効果が見えにくいため、研修の評価が遅れることがあります。

改善策:

  1. 長期的な評価指標を設定する: 研修後すぐに結果が出ないスキルについては、長期的な評価指標を設定します。たとえば、6か月後や1年後に再度評価を行い、研修後のスキルが業務やプロジェクトの成果にどのように寄与しているかを確認します。これにより、研修の長期的な効果を追跡することができます。
  2. プロジェクトベースでの効果測定: 研修後に実施されるプロジェクトにおいて、研修で学んだスキルがどの程度役立っているかを評価します。特定の業務やプロジェクトにおけるパフォーマンスの向上が確認できれば、研修が業績に与える影響を測定しやすくなります。

デメリット3: 研修が従業員のパフォーマンスにどう影響したか分かりにくい

問題点:

研修を受けたことが従業員の業務パフォーマンスにどのように影響を与えたかを判断するのは難しく、他の要因が影響を与える可能性もあります。たとえば、新しいシステムの導入や業務プロセスの変更が同時期に行われた場合、研修の成果が他の要因に埋もれてしまい、効果測定が不正確になることがあります。

改善策:

  1. 研修前後のパフォーマンスデータを比較する: 従業員の研修前後のパフォーマンスデータを定期的に収集し、他の要因と区別できるようにします。具体的には、研修を受けたグループと受けていないグループでのパフォーマンスの比較を行うことで、研修がどの程度の影響を与えたかを判断します。
  2. 上司による定期的な評価: 研修後、従業員の業務におけるパフォーマンスや行動の変化を、上司による定期的なフィードバックによって追跡します。上司からの具体的な評価は、従業員が研修で学んだスキルを実務にどの程度活用しているかを示す重要な指標となります。

デメリット4: 研修効果の見える化が不十分

問題点:

多くの企業では、研修の効果を具体的に可視化する手段がないため、どれだけの価値が得られているかが分からないという問題があります。これにより、経営陣や上司が研修の成果を理解しにくく、今後の研修投資に対する意思決定が難しくなります。

改善策:

  1. ダッシュボードでの効果測定: 研修の進捗や成果をリアルタイムで追跡できるダッシュボードを導入し、研修後のパフォーマンスやフィードバックをビジュアル化します。これにより、研修の成果が一目で分かり、経営陣や上司が研修の投資対効果を確認しやすくなります。
  2. 定期的なレポート作成: 研修後の成果を定期的にレポートとしてまとめ、経営陣や人事部門にフィードバックします。レポートには研修参加者の進捗状況、パフォーマンスの改善、従業員のフィードバックなどを含め、研修の効果を定量的かつ定性的に示します。

まとめ

内製化研修の効果を測定するのは難しいですが、KPIの設定、ビフォーアフター評価、定期的なフィードバック、長期的な評価指標などの改善策を導入することで、その効果を可視化しやすくなります。また、研修後のパフォーマンスデータを追跡し、上司からのフィードバックを活用することで、研修が従業員の成長や業績にどのように寄与しているかを把握することが可能です。

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