研修設計

研修を内製化するためのステップガイド

はじめに

企業が内製化研修を導入することは、従業員のスキルを効果的に向上させ、企業独自のニーズに応じた研修を提供できる強力な手段です。しかし、成功する内製化研修を設計するには、しっかりとした計画と戦略が必要です。本記事では、内製化研修を導入するためのステップガイドを紹介し、企業がどのようにして効果的な研修を社内で展開できるかを解説します。


ステップ1: 目的と目標の明確化

内製化研修の目的を明確にする

まず、研修を導入する前に、企業が研修を行う目的と、その研修で達成したい具体的な目標を明確にすることが重要です。目的は「従業員のITスキルを強化する」「新しいツールの活用法を学ぶ」「リーダーシップ能力を向上させる」など、企業の現状と課題に基づいて設定されます。

目標を設定する

次に、研修の具体的な目標を設定します。これには、達成可能なKPI(主要業績評価指標)や、研修後に従業員がどのような成果を出すことが期待されるのかを明確にします。例えば、特定のプログラミング言語をマスターする、リーダーシップ研修では新たなプロジェクトマネージャーを育成するなどです。ここでは目標を明確に設定します。「プログラミング言語をマスターする」と設定するのであれば「仕様が決まっている場合、指定した言語でその処理を作成できる」のように何を持って「マスターできた」とするかを定義しましょう。曖昧さをなくすことで、研修内容の範囲を特定でき、講師もポイントを押さえた研修を実施することができます。


ステップ2: 現状分析とニーズの特定

スキルギャップの分析

研修を効果的に進めるために、まずは社内のスキルギャップを分析することが重要です。従業員がどの分野でスキル不足を感じているか、また、どのスキルが組織にとって最も必要とされているかを把握します。

これには、従業員のスキル評価や、上司やチームリーダーからのフィードバックを収集することで、現状のスキルセットと企業が目指すスキルの間にあるギャップを見つけます。

ニーズを特定する

次に、企業の中長期的なビジョンや戦略に基づいて、どのスキルが将来的に必要になるかを明確にし、そのニーズに対応する研修内容を計画します。技術の進化や市場の動向を考慮し、将来の競争力強化に役立つスキルを導入することが重要です。


ステップ3: 研修プログラムの設計

研修形式の決定

内製化研修では、研修形式の選択が重要です。集合研修、オンライントレーニング、実践的なワークショップ、個別指導など、目的に応じて最適な形式を決定します。特に最近では、リモートワークの普及に伴い、オンライン研修やeラーニングが効果的な選択肢となっています。講師が慣れていないうちは対面で実施する集合研修がおすすめです。オンライン研修に比べ、受講者の状況を把握しやすく、受講者は質問しやすいといったメリットがあります。

カリキュラムの作成

次に、研修のカリキュラムを作成します。カリキュラムには、各セッションでカバーする内容、必要なリソース、時間配分などを詳細に設計します。また、研修が段階的に進むように計画し、入門から基礎、応用までの流れを組み立てることが重要です。入門は知識として知っているレベル、基礎は利用頻度が高い知識、応用は基礎の組み合わせのような流れで組み立てると良いでしょう。


ステップ4: 研修の実施と進捗管理

社内講師の選定と育成

内製化研修では、社内講師が重要な役割を果たします。社内の専門家やリーダーを講師に選定し、研修をスムーズに進行できるように準備を整えます。必要に応じて、講師に対するトレーニングや、研修の進め方に関するサポートも行います。

研修の進捗管理

研修が始まった後は、進捗管理を行い、従業員が予定通りに学習を進めているか、学習内容が期待通りに吸収されているかを確認します。進捗管理ツールや学習管理システム(LMS)を活用し、研修参加者の進捗状況を把握しやすくします。


ステップ5: 研修の評価とフィードバック

効果測定

研修が完了した後、研修の効果を測定します。従業員が実際に学んだスキルを業務で活用しているか、KPIが達成されているかなどを評価します。研修内容が従業員のスキル向上にどの程度寄与したかを確認するためのフィードバックやアンケートを実施します。

フィードバックの活用

得られたフィードバックを基に、研修プログラムの改善を行います。もし目標が達成されていない場合や、従業員の理解度が十分でないと感じた場合は、再度の研修や追加のサポートを提供することが重要です。


ステップ6: 継続的な改善とアップデート

プログラムの改善

内製化研修は一度で終わるものではなく、定期的に見直し、改善を行うことが重要です。技術の進化や業界のトレンドを反映し、最新のスキルを提供できるようにプログラムを更新します。

継続学習の推進

研修後も、従業員が継続的に学習を進められる環境を整えることが大切です。オンラインリソースや社内ワークショップ、メンタリングなど、従業員が自発的にスキルを深められる機会を提供します。


まとめ

内製化研修を導入するには、研修の目的と目標を明確にし、従業員のスキルギャップを分析した上で、適切な研修プログラムを設計することが不可欠です。社内講師の育成、研修の進捗管理、効果的なフィードバックを通じて、従業員のスキル向上と企業の成長を実現します。継続的な改善とアップデートを行いながら、企業の変化に対応した内製化研修を提供し続けることが重要です。

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